我ら!雪丸たんけん隊!
子どもたちにもっと町を知ってほしい。もっと町を好きになってほしい。そんな願いを込めて、町の文化財を紹介する「我ら!雪丸たんけん隊」。小学生に配布する広報紙「こども王伸」で連載スタート!
今回の文化財「デゴイチ」「カルケット」を紹介します。
記念すべき第1話
王寺町在住の漫画家さんが手掛けた紙面。町学芸員の岡島永昌と、みんな大好き雪丸が文化財の旅にエスコートします。
「鉄道のまち」らしいデゴイチ展示
舟戸児童公園(舟戸1丁目)には、D51形蒸気機関車895号機が保存展示されています。1000機あまりあるD51形のうち、895番目に製造されたという意味で、正面にはそのナンバープレートが掲げられています。
この機関車は、昭和19年(1944)に製造されて同47年(1972)に引退するまで、国鉄(現JR)関西本線や草津線を走りました。現在は動かない状態で保存展示されていますが、D51-895号機が元気に走っていた姿は多くの鉄道愛好家によって撮影されました。
中でも、昭和46年(1971)9月26日にJC赤とんぼ号として湊町・伊賀上野間を走った写真は、895号機の貴重な姿といえます。このときは三重連といって3機の機関車が連結され、その先頭が895号機でした。
現在のデゴイチ。北側には近鉄田原本線、南側にはJR関西本線の線路があり、運が良ければ3つの車両を見ることができます。会社も、時代も超えた夢のコラボが自慢です。
時代がわかるカルケット
JRの線路下をくぐる生活道路として久度地区と王寺地区をつないでいるカルケット。皆さんも通ったことがあるのではないでしょうか。明治24年(1891)のものとみられ、一部にイギリス積みで築かれたレンガ橋台が残っており、129年前の歴史を感じることができます。
次回はこども王伸春休み号にあわせて公開します。まずは冬休み、2つの文化財をめぐってみてはいかがでしょうか。