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奈良・王寺町にオリーブ園!?収穫からオリーブオイルができるまで

「王寺町の特産品って何かあるの??」

王寺町に住んでいるのに、そう尋ねられて答えに困ったことはありませんか―
 
ほどよく都会、ほどよく自然豊かで、出会う住民の方みんなやさしい~☺
そんな王寺町が大好きな、おうじ・まちの宣伝隊のひろこです♪
11月の投稿を担当します。
 
子どもが生まれたのをきっかけに王寺町へ引っ越してきて早10年。
実際に住んでみて感じたことですが、王寺町は交通の便が良く、スーパーや病院といった生活に必要な施設も揃っていて便利でありながら、明神山や大和川といった自然も身近にあります。
また愛らしいマスコットキャラクター「雪丸」がいたり、某住みここちランキングでは上位常連だったりと…
ここでは語り尽くせない魅力があふれるまちです♪
 
…なのに、今まで王寺町にはこれといった特産品が無かったんです。
地域の魅力を語るのに特産品は欠かせません!今後王寺町の特徴の一つになるであろう新たな特産品の情報を得たので、今まさに王寺町に住んでいる方そして他のまちに住んでいる方にも知っていただきたくて、記事を書かせていただくことにしました。
 
さて、その新たな特産品とは…、 オリーブ です!

🌳なぜオリーブが?

日本国内のオリーブの産地として有名なのは香川県小豆島ですが、その小豆島と王寺町は年間降水量や風の強さといった気候条件が似ているのだそうです。
そこで町が所有する法面(=宅地には使用できない傾斜のある土地)を活かして、2019年頃から王寺町南元町にオリーブの植樹が始められました。およそ960本の木を有するそのオリーブ畑は、のちに「まほろばオリーブ園」と名付けられて現在に至ります。町内には他にもいくつかオリーブ畑があり、合計すると王寺町には約1400本ものオリーブの木があるそうです。
そして2020年5月にヤマトファーム株式会社,大阪産業大学,王寺町との産官学連携で、オリーブの栽培から商品開発までを取り組む、「オリーブ共育プロジェクト」が始まりました!
 

🌳オリーブ収穫

今年10月中旬の良く晴れた日に、まほろばオリーブ園にて収穫のお手伝いをさせていただきました!
こちらは収穫後、オリーブオイルを抽出するのに使用されます♪

オリーブの実は、はじめは緑色で日が経つにつれて赤紫色っぽくなり、完全に熟すと黒色になります。この黒色に近いオリーブが搾油には適しているようですが、緑色の実も混ぜることによって色味や風味に変化をつけられるとのことでした。           

南元町にある「まほろばオリーブ園」。眺めがとても良いです☆ 

オリーブの実は素手で、軽く引っ張ることにより簡単に取ることができます。一方枝はとても丈夫で、ちょっと引っ張ったくらいでは折れずによくしなります。収穫に夢中になって枝を掻き分けていると、顔や腕に当たったり刺さったりして危険なので、帽子と防護メガネ、長袖の服の着用は必須です…!また稀にある変色した実や、手から滑って一度地面に落ちてしまったような実は絶対に収穫カゴに入れないように、と最初に教えていただきました。もしも病気にかかっている実や不純物が混じった場合、たとえそれが少量であっても生成されるオリーブオイルの味が変わってしまうそうです😲品質へのこだわりと、管理が徹底されているという点がひしひしと伝わってきました!           

太陽の光をたっぷり浴びて、ツヤツヤ輝いています♪ 

オリーブ園は先述の通り法面にあるということで、なかなかの険しい傾斜を上ったり下りたり…。ここだけの話、その後の足腰への筋肉痛は半端なかったです。笑
この時の作業時間は約4時間、作業人数5名で、おおよそ50kgほどのオリーブを収穫することができました!!           

🌳搾油工場の見学

収穫の翌日、搾油の現場を見学させていただきました!
畠田郵便局のお隣に、ヤマトファーム株式会社の搾油工場があります。

工場の中にお邪魔すると、真ん中に何やら立派な機械…!(かっこいい!)
すでに作動している轟音が工場内に響いています!

この機械、イタリアからやって来たそうですよ~          
上部の投入口にオリーブを入れると、粉砕されながら下に落ちていきます           
オリーブが砕かれペースト状になったものが撹拌されます(画像では分かりにくいですが回転中)
右:オリーブオイル、左:搾りかす に分かれて出てきます 

機械に投入した実の量に対して、抽出されるオリーブオイルの量は約5%。なので、この日は2.5Lほどのオリーブオイルができました!そして、搾りたてのオイルを早速試飲させていただくことに…✨          

オリーブオイルのテイスティングは、このように手で覆って少し温めてからいただくと良いそうです。
まずオリーブ本来の香りを確かめた後、少し口に含んでみました。するとオリーブオイルなのに油っぽさが少なくサラサラしていて、しっかり生のオリーブの味がしました。そして…後味に辛みが😲
辛みがあることにびっくりしてしまいましたが、後から調べてみるとこの辛みの正体はポリフェノールで、上質なエキストラバージンオリーブオイルほど辛いのだそうです!!(知りませんでした…)
でも、安心してください!
時間が経つと、徐々にマイルドになって辛みはなくなっていくそうです✨
 
自分の手で収穫したオリーブが、目の前でオリーブオイルに変身し、直後に味わうことができる…そんな貴重な体験をさせていただきました!本当にありがとうございました😊

🌳オリーブ収穫祭♪

10月28日、「王寺オリーブ収穫祭」が開催されました!
明神山の山頂にて軽食や雑貨が販売されるマルシェや、麓の方でも様々な体験やワークショップが行われました。上記で搾油したオリーブオイルも出品されたそうです。
収穫から搾油までを見届けた感動が冷めやらぬまま、この王寺のオリーブやその製品に触れた他の人たちの反応も気になる!と思い、収穫祭に行ってみることにしました。
暑くも寒くもない爽やかな気候のもと、家族で山登りも楽しむことができ、一石二鳥♪

明神山参道は頂上まで舗装されていて、小さいお子さんでも登りやすいですよ☆                  
着きました~!           
山の頂上とは思えないほど、大賑わいのマルシェ♪
何が見えるかなぁ~             
おしゃれに装飾されていました♪
美味しいドリンクでほっと一息☆           
明神山の麓にもオリーブ園があります! 

 麓のオリーブ園にて、またまたオリーブオイルのテイスティングをさせていただきました☆搾油直後のオイルからどのように変わったのだろう…?やはり後味には辛味が残りましたが、前回に比べるとそれは少なくなっており、よりまろやかになっていました!テイスティングの際には、オリーブオイルソムリエの方に質問などしながら、さらに深く味わうことができたように思います。

今回残念ながら参加できなかった「ピクルスの種飛ばし大会」は、来年もあればぜひ挑戦してみたいですー!参加賞としてオリーブオイルをいただけるのは嬉しい!!王寺町のオリーブが身近なものに感じられる、素敵なイベントでした♪

収穫祭に行ってみて一番の驚きは、その来場者の多さでした。山を登って行く、ということが個人的には一つのハードルと捉えていたものの、お昼過ぎのマルシェではフード系の商品はほとんど売り切れているくらい最初からの大盛況で、私自身も子どもの同級生やそのご家族,ご近所の方にたくさん出会いました😆つまり、王寺のオリーブに関心を寄せられている方が多い、もしくは「そんなに知らなかったけれど収穫祭に来てみて知って帰ったよ」という方も多いのではないでしょうか。

いつか―
「王寺といえばオリーブ!」と、大人も子どもも、王寺町内に住む人も町外の人も、みんな知っているくらい広まったら良いなと願っています♪
欲を言えば、王寺のオリーブオイルも普段行く町内のお店などで気軽に買えるようになって、普段のお料理で使ってみたいです。パスタやサラダ、アヒージョなどにぜひ☆自分の住んでいるまちで生まれた製品を、家庭でも味わえたら最高ですよねっ😋

 以上、王寺町の新たな特産品となりつつある、オリーブについてご紹介したくて記事にさせていただきました! なお今年できたオリーブオイルは、王寺町内の下記2店舗にて販売されていますので、機会がありましたらぜひチェックしてみてくださいね☆
●雪丸café ポエム(りーべる王寺東館5階)
●Cafe&CakeLabo Mou 

まだまだ成長過程の王寺のオリーブ産業、今後も注目していきたいと思います✨最後まで読んでいただきありがとうございました!!

(写真・記事/ひろこ)