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我ら!雪丸たんけん隊/2話

子どもたちにもっと町を知ってほしい。もっと町を好きになってほしい。そんな願いを込めて、町の文化財を紹介する「我ら!雪丸たんけん隊」。町の義務教育学校1~6年生に配布する広報紙「こども王伸」で連載中!

今回の文化財「木造聖徳太子坐像」「木造達磨寺坐像」「石造雪丸像」を紹介します。

今回は達磨寺を探検だ

雪丸のかわいさが実に尊い

ふるーいふるい、木造坐像

国の指定重要文化財、木造聖徳太子坐像

巾子冠をかぶり、笏を手にとる聖徳太子摂政像です。
銘文から、鎌倉時代の建治3年(1277)に院恵・院道が制作したことがわかります。
袍(上着)のしわ部分にわずかに彩色が残っているので、もともとは緋色に着色されていたことがうかがえます。


国の指定重要文化財、木造達磨坐像

銘文によれば、室町時代の永享2年(1430)に足利義教が命じて制作させたものです。
彩色は画僧(絵を描く僧)の周文が担当し、衣が鮮やかな朱色に塗られ、髭や胸毛などまでが細やかな筆遣いで見事に表現されています。

雪丸のルーツ!「雪丸像」

雪丸は、聖徳太子が飼っていた犬で、人の言葉が理解でき、お経を読み、死ぬ前には「自分を達磨塚の丑寅(北東)に葬るように」と遺言したと伝えられています。
現在は、達磨塚のある達磨寺本堂の北西の位置におまつりされていますが、もとは北東にある達磨寺1号墳のところにありました。
王寺町のマスコットキャラクター「雪丸」は、当日の雪丸像から誕生したんですよ。


次回はこども王伸冬休み号にあわせて公開します。達磨寺にはほかにも多くの文化財があるので、めぐってみてはいかがでしょうか。